・男性も育児休業を取りやすくなれば良いのですが
育児休業の制度も法律上はだんだんと整備されてきましたが、現実は全然だめです。
統計を見ても、女性ばかりが取っています。男性の取得率は0.4%とかその程度です。国も働く女性の育児に対する苦労をわかってきたのか(?)、男性に育児休暇を与える企業には【助成金】をあげるという制度を2003年度に作りました。
その名は【育児休業取得促進奨励金】。
すごく簡単に説明しますとこれは
(1)男性が一人以上育児休業を取る
(2)女性が一人以上育児休業を取る
という要件をクリアーした会社が申請すると、会社が70万円がもらえるという制度でした。
結構大盤振る舞いな制度ですよね?
ですが、この制度、2004年度をもって廃止になってしまいました・・・。
理由は、2年間で一社も該当がなかったからです。
申請はあったようですが、男性の育児休業の要件をクリアーした企業はなかったようです・・(汗)。
2年で一社も使われなかった制度ですので廃止もやむなしかもしれませんが、私としてはもう少し長い目で見ていただきたかった。
この助成金があるからこそ次のような提案もしやすかったわけです。
「社長さん、男性に育児休暇を与えてみることも考えましょう。今後は人手不足です。優秀な女性社員さんたちに今まで以上に頑張ってもらわないといけませんし、そのような制度があれば女性の人材獲得にも有利ですよ!助成金もありますしね。」
もっとも、どの社長さんも「男性が育児に参加する必要はないと思う」とおっしゃいましたが(汗)。
もちろん、考え方は人それぞれですから、こちらとしても強くお勧めするわけではありませんが、今後は男女という区別を越えたところで会社のためになる人材を集めていかなくてはならないと思っています。
そのためにはいい制度だと思っていたのですが残念です。
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