・衆院選挙と国民審査
さぁ、世間は衆院の総選挙で盛り上がっております。
TVをつけると毎日というか、どんな時間帯でも、自民だ公明だ田中康夫だホリエモンだ~とやってます。
まったく騒々しいですね・・・。
そんな衆院の総選挙ですが、もうひとつ同時開催のイベントが行われます(イベント?)。
そう、知ってる人は知っていますね。
最高裁判所裁判官(のうち6名だけ)の国民審査です!
軽くご説明します。
最高裁裁判官の国民審査の流れは以下です。
(1)衆院選挙へ投票に行きます
(2)お気に入りの議員・政党への投票をします
(3)おや、知らない名前が並んだ投票用紙がありますよ?
(4)実はそれ、裁判官の名前です。
(5)辞めさせたい裁判官の名前の上にバツ印を書きます。
(6)投票箱へ入れてスッキリして帰ります。
(7)結果、バツ印が過半数を超えた裁判官はクビです。
いかがでしょう。
気に入らない裁判官を国民がクビに出来るという制度です。
民主的というか
恐ろしいというか
素敵というか
なんともストレートな制度です(笑)。
でも、実際のところはどうなんでしょう。
みなさん、裁判官の名前が並んだ用紙を渡されて、良い悪いを判断できますか?
出来ないと思います。
だって正直、裁判官の名前なんて知らないから・・・。
トマトさんもこう言っています。
トマト「あぁ、なんか知らない人の名前が並んでて、バツ印をつけるやつでしょ。よく分からないから白紙で出してるわよ私は。」
そうなんです。
裁判官の名前や行った裁判なんて、普通知らないんですよね。
だから評価しようがないのです!
法律界にいる方々以外は、たいていみんなそうだと思います。
それは、この制度の過去の結果が表しています。
だって、今までにクビになった裁判官っていないんです。
その理由はさっきトマトさんが言ってたように
「わかんないから白紙で出す」
からだと思います。
クビにしたい裁判官にバツ印をつけるという方法で、
「わかんないから全員にバツ印をつけて出す」
という方もいるかもしれませんが(笑)
バツを書くのも面倒くさいので、じゃあ白紙で。
それが人の心ではないでしょうか?
過去の結果では、平均して10%ほどのバツが付くそうです。
これが50%を超えるというのは、よほどのことですよね。
もしもこの制度が
裁判官を続投させても良いと思う名前の上に○印をつける。
というものだったら・・・・
裁判官にとって恐ろしい制度になっていたかもしれません(笑)。
=== お知らせ ===
さて、話かわって
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